新宿合気会web 5号 「試験的稽古再開」

新型コロナウィルスにより長く稽古を中断していましたが、このたび試験的稽古再開を迎えることになりました。令和2年10月2日、第一回目の試験的稽古再開を果たすこととなりましたので、ご報告させていただきたいと申します。

 

19時20分

新宿スポーツセンターロビー集合

ひとり一人過去14日分の検温記録の確認、当日の検温を実施。

スポーツセンターロビーにはベンチが撤去されており、また受付には体温自動検知システムが設けられていました。

今日は10名の事前申し込みがありましたが、9名集まり全員で武道場に移動します。

 

更衣室も利用時間帯ごとに使用できるロッカーが決まっており、1列ごとに使用できないように養生テープが貼られています。またシャワーも使用できません。貼り紙だらけで物々しい様子に会員一同驚きを隠せません。

着替え終わったら、うがいとアルコール消毒をしてから道場に入場します。

もちろんマスクも着用します。

有段者は道場内で袴を着装します。

 

道場内では、ひとり一人改めて体調確認含めたいくつかのヒアリングがあり、注意事項把握の確認が行われます。

 

19時40分

さぁ久し振りの稽古再開です。

まずは冒頭、長南指導員による試験的稽古再開の主旨説明、注意事項がありました。

その後準備運動があり、基本単独動作を時間割いてじっくりと行っていきます。

受身の稽古も行った時点で、どうやら大半が久々の運動ということもあり既に息が上がりそうでした。ここで5分間の小休憩が設けられました。

 

20時15分

相対稽古が始まります。

まずは逆半身片手取り転換法。稽古は原則3人一組となり、当日中はペアを変えないというルールで行われます。

その後も突きに対する入身動作、片手取り内転換、片手取り外転換などの基礎を確認していきます。

 

20時40分

いよいよ技の稽古です。

今日は逆半身片手取り四方投げです。基礎動作を確認しながらじっくりとゆっくりと稽古を行うように注意がなされます。

その次は片手取り内転換呼吸投げ。これも息が上がるような稽古ではなく、じっくりと行っていきます。

 

最後は座技呼吸法です。

 

21時00分

稽古終了。

稽古後の挨拶は会員一同円になって一回で挨拶をし、個々の体面による挨拶を省略しました。

また指導員含めた有段者の袴は原則自分で畳むことという注意喚起がなされました。

再度各自アルコール消毒をし終了となりました。

 

所感

いろいろな制約がある中で、これほどまでか?というくらいのルールが設けられ稽古が行われましたが、やはり合気道の稽古は楽しい。体を動かし、畳の上で転がることの喜び、仲間との再会、毎週の楽しみが始まったのは何よりも嬉しいものです。

マスクをつけての稽古も当初は違和感でしかありませんでしたが、会員の中には、「マスクをすることで逆に稽古中に喋らなくなる」という感想もあり、稽古が集中できるきっかけになっているという新たな発見もありました。

日本で最も人口の多い東京、その最大都市でもある新宿。がんじがらめのルールが設けられているのは致し方ないことですが、そういった環境においても可能な範囲において稽古を行い、また新たな発見を見出していければと思いました。