新宿合気会web 30号「2026年新年ご挨拶」
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年も多くの出来事がありました。ここで少し振り返ってみたいと思います。
まず僭越ながら、一月に私とジャカルタ天恵道場の指導責任者であるエカが、五段に昇級することとなりました。
二月には、弊会インドネシアグループ組織であるジャカルタ天恵道場を訪問し、昇段審査会、特別講習会、第五回演武大会に参加しました。ジャカルタへは二年に一度の頻度で訪問しておりますが、今回の昇段審査会では九名が受験し、全員が合格という大変喜ばしい結果となりました。
五月には毎年恒例の全日本合気道演武大会に出場し、六月には特別稽古として暑中稽古を開催しました。また同月、東京都合気道連盟演武大会にも出場しました。
九月には昇段審査会兼、本部道場・関師範による特別稽古を開催し、二段二名、三段一名がそれぞれ受験・合格となりました。審査会後の一時間にわたる関師範の講習会では、会員一同が熱心に稽古に取り組みました。
十月には昇級審査会を実施し、三級二名、一級二名がそれぞれ合格しました。
十一月には弊会演武大会を開催し、同月、東村山日心館合気道演武大会にも出場しました。弊会演武大会には、毎年ご協力いただいている日心館道場に加え、東京理科大学合気道部からも有志の方々が参加してくださいました。合気道歴の浅い方も多く見受けられましたが、基本がしっかりとした非常に良い演武に、大変感銘を受けました。
日心館道場は、養神館系合気道として故・井上強一先生が発足された組織であり、弊会元幹事である故・門田節治さんが一時通われていたご縁から、十数年にわたる交流を続けております。これまで弊会師範・周参見紳次郎先生が賛助演武を務められてきましたが、師範のご意向により、昨年から私がその役を拝命することとなりました。
昨年のもう一つの特徴として、多くの方が弊会道場に体験に来られたことが挙げられます。その中から入会に至った方々もおり、年齢や性別に関係なく合気道に興味を持ち、道場に足を運んでいただけたことを大変嬉しく思っております。
思い起こしますと、2020年に始まった新型コロナウイルス騒動により、会員数は半減し、稽古数の縮小や各種行事の中止が相次ぎました。あれから五年が経過し、現在では稽古数も徐々に戻しつつあります。
当時、弊会として掲げた基本方針が「稽古と審査の継続」でした。その方針のもと、現在も多くの方々とともに稽古に励むことができていることを、たいへんありがたく感じております。今年も、会員一同が怪我なく、充実した合気道のある生活が送れますことを願うばかりです。
改めまして、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
新宿合気会 会長 長南一樹
新宿合気会web 29号「昇級審査を開催しました!」
4月25日昇級審査会を開催しました。
5級1名、4級2名が受験し、見事合格となりました! おめでとうございます!
審査は2か月くらい前に実施することが決まりましたが、約2か月間審査に向けて皆さん一生懸命取り組まれていました。また他の会員の皆さん、先輩方が寄り添って審査に向けて取り組む姿にも大変すばらしいものがありました。
昇級審査はかつて年2回開催をしていましたが、コロナにより不定期開催となり、昨年から「適宜開催」としました。稽古状況に応じて、既定の稽古参加回数を満たし、審査委員会より受験資格十分と判断した際に、本人に説明した上で開催しています。
試合形式を取らない合気道にとって、審査は実力を確認し、目標を設定する貴重な機会となります。普段の稽古では見えにくい部分にも意識が向けられ、技の正確さだけでなく、取り組む姿勢や礼節といった「合気道らしさ」がより問われることになります。
今回の審査に向けて受験者は基本技から応用技に至るまで熱心に稽古を重ね、時には苦手な技に悩みながらも地道に取り組んでいました。その姿勢はまわりの稽古仲間にも良い影響もあって、道場全体の雰囲気が自然と引き締まっていくのを感じました。特に今回のように複数人が受験する場合、互いに声を掛け合い、励まし合いながら準備していくのは良い刺激になったと思います。
また、審査に直接関わらなかった先輩方や他の会員の皆さんも、自分のことのように応援し、稽古に付き合い、時にはアドバイスをする姿は印象的でした。
昇級はゴールではなく、新たなスタートです。今回合格された皆さんには、今後ますます稽古に励み、次の目標に向かって進んでいってほしいと思います。そして、こうした取り組みを通じて、一人ひとりが支え合い、共に成長していく雰囲気をこれからも大切にしていきたいと考えています。
改めて、受験者の皆さん、合格おめでとうございました!
新宿合気会 会長 長南一樹
新宿合気会web 28号「新年度です!合気道生活を楽しみましょう!」
新年度です!合気道生活を楽しみましょう!
早いもので4月です。
3月に入ってから暖かくなって、逆に暑さすら感じ始めたと思いきや、今度はまた突然寒くなったり、体調を崩しやすい時期ですが、桜も満開となっていよいよ春を実感できる今日この頃です。
新年度は、新しいことを始めたくなる時期です。
「今年こそ合気道にもっと取り組もう!」とあなたは意欲的になるかもしれません。しかし、現実には仕事が忙しくなったりと、新年度特有の事情で思うように稽古に行けないこともあるでしょう。
そんなときは、道場以外でも合気道に取り組むことをおすすめします。そうすれば、たとえ道場に行けなくても、「少しは取り組めた」という実感が、「稽古に参加できていない」という気持ちを和らげてくれるからです。(本当はそんなことを気にする必要はないのですが……)
道場以外でできること①
基礎動作の稽古を自宅でやる
道場でいつも稽古のはじめにやっています。畳1畳分のスペースがあれば自宅で可能です。姿見があれば更に充実した独習が可能です。
道場以外でできること②
足の指を鍛える
足の親指に意識をする、足指で地面をつかむように意識する、合気道の構えで下半身を鍛えることです。
どこでやるのか? 電車の中です! 満員電車などは最高の稽古場です。電車の中でゆれやブレーキを感じたとき、満員の中で倒れそうになるときに、足指に力を入れて踏ん張ります。そんな習慣と意識が技に反映します。
道場以外でできること③
合気道に関する本を読む
最近はインターネットのせいか、合気道の本を読んでいる人が少ないように思います。合気道の本は合気道の歴史や知識を知るのに最高の方法のひとつです。動画を見るよりもよくわかります。本を読むことで更に合気道への関心が高まります。新宿合気会会員限定の「合気図書館」もやっていますので、興味のある方は是非私までお声がけください。
ということで、稽古はもちろん道場がいちばんですが、それでも代案はたくさんあり、どこでも稽古はできるんです。道場に行けないことがあっても合気道のことを考えたり、やれる範囲で道場以外での稽古をすることで、一年間一定のモチベーションを保つことができると思います。
是非ご検討ください。
新宿合気会 会長 長南一樹
新宿合気会web 27号「2025年ジャカルタ天恵道場訪問②」
ジャカルタ天恵道場二日目は夏道場での周参見師範の特別稽古です!
このように天恵道場の道場はモスクで行われます。首都ジャカルタでは合気道以外の他の武道の稽古もこのようにモスクや駐車場を利用して盛んに行われます。
この日は多くの会員が集まりました。

天恵道場には日本語を話せる人が数多くいます。
というのも、インドネシア大学の日本語学部のメンバーや卒業生が多くいるためです。
なので稽古においても打ち合わせにおいても、言語の壁というのはあまりありません。
しかし、稽古中はやはり真剣そのもの。緊張をしているメンバーもいますので、私が少し訳したりするなど通訳補助をしましたが、皆さん真剣に師範の説明に耳を傾けていました。

周参見師範自らが全員の手を取り指導されます。
当然ですが、インドネシアは常夏です。今は雨期ですが、気温は30度前後あり稽古開始早々汗だくになります。日本から来たメンバーは二日前まで極寒の中にいたこともあり、寒暖差に気を付けながら天恵メンバーとの稽古を楽しみました。

この日は最近五段に昇段したEKAと私の免状授与式と記念撮影が行われました。
2016年にEKAと浅草で初めて出会った時に語り合った悲願がようやく叶いました!

Bebas!
インドネシアではしばしばこのように公式な撮影時に、真面目なスタイルで撮影した後に、「フリースタイル」ということで、別スタイルの写真撮影が行われます!(笑)
インドネシア語で、「自由に!」
みんな楽しそうです!
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翌3日目は会議です。稽古はありません。
ジャカルタ訪問では稽古だけではなく、運営に関する打ち合わせや近況報告、相談、共有など様々な会議があります。
その前にまずは会食です。シーフードを楽しみます。

アンチョール AncolにあるBandal Djakarta
海を眼前にシーフード料理です!

様々な調理方法、味付けが選べて楽しめます!



好きな魚を水槽から選ぶところから始まります!
ここからすでにワクワク気分です♪

自分で選んだ魚、調理法によってこんなふうになります!
まずは会議の前にシーフード料理を堪能します!ここは私のジャカルタ在住時代、何度も家族や会社の仲間と訪れた場所です。道が混んでいなければ、首都から30分弱で来ることができます。

談笑する長南、周参見師範、EKA

食事を楽しんだ後は打ち合わせです。
1時間あまり様々な議題を一つ一つ話し合っていきます。文化の違う二国ですが、これまでともに歩んできた9年間があります。議事進行も回を増すごとにスムーズになっています。それも、ツアー前から綿密に私と幹部数名とでオンラインやSNSで事前打ち合わせを行ってきたからこそ。なんでも「事前準備」は重要です。

天恵合気道場二代目会長に就任したMuhammad
これから彼とのやりとりが始まります。固い握手をしました。

会議中、私と周参見師範以外はご覧のように観光を堪能!(笑)

楽しい時間を過ごしました。
いよいよ翌日は審査と演武会です。
新宿合気会 会長 長南一樹
新宿合気会web 26号「2025年ジャカルタ天恵道場訪問①」
今年も2年ごとに訪問している弊会グループ道場 インドネシアジャカルタにある
「天恵合気道場」に行ってきました。
今年は、第二回昇段審査会、第三回新宿合気会グループセミナー、第五回天恵道場演武大会が開催され、非常に有意義なツアーとなりました。その様子を何回かに分けて共有します。
ツアー参加者
周参見、長南、川島、山岡、織田、佐野(敬称略)
2025年2月5日~2月11日

写真①
羽田からガルーダインドネシア航空で向かいます。
予め羽田空港で諸々の手続きインターネットを通じて行いました。いざ、7時間半のフライトです。

写真②
スカルノハッタ国際空港に到着しましたが、VISA手続き、入国申告、税関申告等がすべてオンライン化され、紙媒体での対応ができなかったため、少々手間取りました。時間はかかったものの、なんとか空港をでることができました。
空港には天恵道場のメンバーが数名迎えに来てくれました。

ホテルに向かう途中の丸亀製麺(MARUGAME UDON)で食事です。

みんなと合流
空港近くの丸亀製麺で天恵道場のメンバーとディナーをしました。
その他の幹部やエカ指導員が来てくれました。
丸亀製麺はジャカルタに十数年前からあります。私もジャカルタ在住の頃はよく家族で食事にいきました。
既に遅かったため、この日は食後ホテルに直行しました。交通網が2年前にくらべて更に向上しており、デポックにあるインドネシア大学内のホテルまで1時間もかからず到着できました。
経済発展の著しい国はどんどん変わっていきます。私も数年間ここに住んでおりましたが、このように渋滞に巻き込まれず空港からデポックまで行くことができることに、ただただ驚きを隠せませんでした。
さて、翌日は稽古です。

左から
ニア(天恵道場※以前日本在住「新宿合気会」で稽古経験あり)、佐野、アンドリー、織田、川島、周参見、長南、山岡、ムハンマド(天恵道場)、アプリル(天恵道場)
※敬称略
著:新宿合気会 会長 長南一樹
新宿合気会web 25号「新年ご挨拶」
新年あけましておめでとうございます。
2025年がスタートしました。
この1年間を振り返りますと、多くの方々がそれぞれの目標に向かって稽古に取り組んでいらっしゃると感じます。
今年も会員各位が、それぞれの合気道に取り組める道場運営を考えていきたいと思っています。運営方針や道場訓は2022年に制定をしました。これを基本方針としつつ、更にその方針を深めていければと考えています。
運営方針、道場訓の中に次のものがあります。
運営方針
「基礎・基本を大切に、最善を尽くし充実しあえる稽古を行う。」
道場訓
- 稽古中は指導員の方針に従い、素直な気持ちで技を掛け合い、術理を学ぶこと。取りは取りの、受けは受けの役割に専念すること。独自の講釈や勝手な稽古を行わないこと。
- 稽古中は必要以上の会話はせず、黙々と稽古をすること。
- 稽古人は基礎動作や基本技への取り組みを重んじること。
合気道を稽古する方々にとって、健康や強靭な肉体づくり、運動能力、体力、柔軟性、バランスといったフィジカル面での向上に期待するというのは共通項だと思います。
当会では最近では若い方の入会も増えてきましたが、これまでは日常的に運動をしてこなかった方が多いです。そういった方々は、体力や柔軟性も身につけ、健康になることで充実した1年を送ることができます。これは極めて重要なポイントです。
合気道の稽古を通じて、体力向上に努めましょう。
私たちは時折、「合気道には力が要らない」という間違った情報に触れることがあります。しかし、そんなことは決してありません。力があれば、どんどん使えばいいですし、体を鍛えてもらっても構いません。技の反復稽古を通じて術理を学び、バランスを身につけ、合理的な技の運用を行えるようになることが日々の稽古の狙いです。「力が要らない」というのは、体の働きを妨げるような無駄な力や筋力を使わないという意味です。
そのためには基礎・基本にしっかりと向き合うことに最善を尽くしてください。
12月の周参見師範での稽古では、手捌きの稽古がありました。また、その中で五指をしっかりと開くことの重要性についてもご説明がありました。稽古というものは非日常であって、動作の一つ一つが非日常ですので、指を開くという単純なことであっても同様に意識をしない限り、なかなか当たり前にできるようにはならないのかもしれません。そこを意識することが肝要です。「意識する」というのは“言うは易く行うは難し”であって、数回程度の意識付けではできるようになりません。
最善とは“全力に近しい”という意味ですが、ややニュアンスには違いがあるかもしれません。寧ろよく考え、よく体を動かすということに近いものだと考えています。特に経験の浅い方にとっては、考える以上によく体を動かして慣れることが重要です。
上級者にとっては稽古において「考えること」が重要となりますが、同時に注意すべき点はフィジカルを軽視した稽古に陥らないことです。稽古中は体をよく動かし、全力を尽くして取り組むことが大切です。武道としての本質を保つためには、力を出し切り、しっかりと体を動かす稽古を積み重ねる必要があります。
道主の近著に次の記載があります。
”人間の体の構造や仕組み、筋肉の働きなどの理論を事細かに研究、理解しようとする方もいます。しかしそういったものの研究の上に技が出来ているのですから、頭で考えるより、まず身体で覚えてほしいと思います。
理屈にとらわれてしまうとかえって体が動かなくなるものです。吉祥丸二代道主は「武道の『研究』をしているのか、武道そのものをやっているのか、そこをはき違えてはいけない」と言われています。
不思議なもので、ある程度年齢を重ねた方々の方がそういう傾向にあるように思います。”
武道研究目的となってしまったり、口頭による教えが中心となるような稽古にはならないようにしていきましょう。特に上級者にとって注意が必要なことです。後輩と稽古していると、次から次へといろいろなことを教えたくなるものです。しかしそれが良くありません。体を動かす稽古が全くできなくなります。
一つのことをアドバイスしたら、その日はそれだけで良いのです。今日はその一つのことをひたすら繰り返すことで、そのことが習得できるような稽古になった方が良いです。あれもこれも口頭助言すると、動きが止まります。また、上級者は最初から口頭説明することなく、気付いてもらえるように自分の技において、主張したい点がちゃんと反映できているかを意識してください。自分ができていないのに相手に口頭説明したところで、説得力はありません。
結局のところ、稽古は黙々とやるべきなんです。しゃべっている余裕は上級者も初心者も本来はないはずなのです。
今年も、フィジカル面を軽視しないよう、身体をしっかりと黙々と動かして、丈夫な身体づくりも兼ねた稽古をしていきましょう。
令和7年 元旦
新宿合気会 会長 長南一樹
新宿合気会web 24号「昇段審査会を経て」
9月27日、本部道場関昭二師範をお迎えし、昇段審査会と講習会を開催しました。
昇段審査は緊張感あるものとなりましたが、今回弐段の昇段審査に臨んだ佐野健司さんはしっかりと出題の技を行うことができました。
審査結果は合格。本当に素晴らしい審査となりました。審査後には関師範より、「日々しっかりと稽古されていることが分かりました」という総評まで頂きました。
このような素晴らしいお言葉を頂戴することができた背景には、ポイントが三点あったと思います。
ひとつは、もちろん佐野さんご自身がしっかり日ごろの稽古に集中し、取り組まれていたことです。佐野さんは日頃の稽古で、たくさんの汗をかきながら息が切れるまで一生懸命に取り組んできました。そうした日々の稽古の積み重ねが、今回の審査で発揮されたのだと思います。
また、そうした佐野さんの日頃の頑張りがあったためでしょう。この昇段審査に向けて佐野さんが居残り稽古をするとき、先輩、後輩、同輩を問わず、多くの会員の方々が佐野さんの居残り稽古に付き合い、一致協力したのです。審査に向けたこうした取り組みこそ、合気道が目指す調和であり、合気道の理念を体現する場だったと思います。
最後に、当会の稽古プログラムについてです。合気道の稽古には道場によってさまざまなやり方があり、当会にも長い時間を重ねてきた稽古方法があります。それは基礎動作を重視し、何しろ体を動かすことです。
こうした稽古を誠実に積み重ねてきた佐野さんの審査を見た師範から「しっかりと稽古をしていることが分かった」と、ご評価いただいたのです。これは当会が続けてきた基本的稽古方法が正しいものだということを、私に再認識させてくれる言葉でもありました。
何気ない毎年恒例の審査ではあったものの、終わってみればこのように感慨深いものとなりました。
審査はこれからも続きます。不定期とはなりますが、昇級審査も「適宜」実施してまいります。
一生懸命体を動かし、日ごろの稽古内容を信じ、全員で協力し合いながらこれからも稽古をやっていきましょう!
長南一樹
新宿合気会